花粉が飛散する時期と花粉名について

花粉は春ばかり注目を集めがちですが、実際には1年中飛散しています。
自分がどの植物の花粉症なのかが分かると対策を立てやすくなるので、ある程度は花粉の種類を知っておくことをお勧めします。
1年の始め頃である1月から4月まではハンノキの花粉が飛散しています。

これはスギやヒノキと時期的に被っているのでそれらと勘違いされることがあります。
スギの花粉が飛散する時期は一般に2月から5月中旬までです。
日本に住んでいる方を最も多く苦しませている花粉と言われています。
スギ林は国土の12%を占めるほど、日本中に生えています。

例外的に沖縄と北海道にはあまり生息していないので、スギ花粉に悩む方は少なくなっています。
3月の中旬から5月にかけてヒノキの飛散もあるので、スギとヒノキは時期が重なっています。
スギほどはたくさん生えていないものの、花粉を飛ばす範囲が広いのでこちらも多くの方を悩ませています。
スギもヒノキも花粉量は多いものの、3ヶ月程度で概ね収束しますが、10ヶ月以上飛散し続ける花粉もあります。

それはイネ花粉です。
イネは九州、関西、関東において2月から11月、12月くらいまで花粉を飛ばし続けます。
特によく飛んでいるのは夏ですが、春や秋にも飛散しています。
イネはスギと違って高さがないので飛散範囲はやや狭いですが、生えているエリアは非常に多いです。

北海道や東北に住んでいる方はシラカバにも注意が必要です。
特に北海道はスギやヒノキがあまり生えていないので花粉に警戒していない方も比較的おられますが、このシラカバに悩まされるケースもあるので注意が必要です。

自分を悩ませている花粉を特定したいときは医療機関で血液検査を行うことをお勧めします。
しかし、あまりにマイナーな植物である場合は血液検査の対象になっていないこともあります。
その際には大きな病院で細かく検査してもらうか、セルフチェックで炙り出していく必要があります。

秋に発生する花粉もあります

秋になってもなお、人々を困らせる花粉は飛散しています。
その代表格がブタクサやヨモギです。

ブタクサは名前を聞いたことがないという方もおられるかもしれませんが、低い位置で育つ植物です。
関東地方では7月から12月という長期間にわたって飛散します。
特に9月には飛んでくる量が増えるので要チェックです。

何故9月にたくさん飛ぶにも関わらずあまり話題になっていないのかというと、それは秋雨前線の時期と重なっているからだと考えられます。
低い位置に生息するブタクサは花粉を遠くへと飛ばすことができず、加えて秋雨に阻まれるという状況になっています。

しかし、雨の少ない時期はよく飛ぶので注意が必要です。
ブタクサに対してヨモギは名前を聞くことの多い植物です。

ヨモギは生命力の強い植物であり、道端や空き地、公園などにも自生しています。
ヨモギの花粉が飛散する時期は8月から10月、11月くらいまでです。

ヨモギは食物アレルギーとの関係性が指摘されており、スギやヒノキとはまた違った特徴を持っています。
ヨモギはブタクサやイネなど同じく低い位置に生息するので、飛散する範囲は広くありません。

しかし、歩いていると衣類にヨモギ花粉が付着し、家の中で症状が出てしまうこともあります。
ヨモギ花粉にアレルギー反応を起こしてしまう方はセロリやニンジン、パセリなどを食べた際にも似た症状が出てしまいます。

これらを食べて目が痒くなったり、鼻水が出たりした場合はヨモギ花粉の可能性があります。
加えて口腔アレルギーという口の粘膜に痒みを感じたり、蕁麻疹が出たりすることもあります。
アナフィラキシーショックの恐れもあるので出来るだけ早く医療機関を受診するのがお勧めです。